
アナザースカイの意味を探る
英語なの!? 「アナザースカイ」は聞いた感じでは英語のように思えます。ところが番組名であって、実際には英語で使われるフレーズではありません。 なので、このアナザースカイは和製英語ということになりますね。 そこで気になるのが「その意味は何なのか?」です。 番組としての意味は!? アナザースカイとは何? で解説したように、「第二のふるさと」、「自分が求める第二の世界」、「あこがれの場所」になります。 ちなみに、アナザー(Another)とスカイ(Sky)を分けて、それぞれの英語としての意味を考えてみましょう。 Anotherは「もう一つの、別の、ほかの」となります。 Skyは「空、大空、天空、(ある状態の)空、空模様、気候、風土、天(国)」となります。 (出典:Weblio辞書) それぞれがこのような意味になりますので、Another Skyを直訳すれば「もう一つの空」という意味になるでしょう。 しかし、番組の内容としては、ゲストが人生のターニングポイントとなった場所やそこで出会った人たちが中心となります。 そうなると「空」という表現は少し違うような気がしますね。 やはり「風土」の方がニュアンスとしては合っているのではないでしょうか? となると、やはり「第二のふるさと」が意味としては番組の内容と合っていることになります。 意外と多い和製英語 英語であって英語でない表現というのも不思議に思えますね。日本語には和製英語がたくさんあるので、意外と気付かないで使っているケースも多々あります。 例えば、肌の触れあいによって親近感を育むスキンシップという言葉があります。これを英語で表現するとはPhysical contactとなります。 また、コックさんは英語では使いません。Chefとなります。もしも、英語で「Cook」と言うと「Cock(雄鶏)」と間違われる可能性があるので要注意です。 ではアナザースカイを外国人に使ってみたらどうなるでしょうか? 「別の空」という意味でとらえられて、話が理解されないでしょうね。 自分にとって「大切な場所」として使っていても、相手の外国人は「別の場所の空」と理解するでしょう。特に空のことを考えてしまって、話がチグハグになってしまうに違いありませんね。 一例として、「ここは僕(私)の第二のふるさとなので、とても大切な所です」と言いたいとします。しかし相手の外国人は「なんでこの人は空の話をしているのだろうか?」と頭を悩ますことになるでしょう。 これでは話の内容がズレてしまってどうにもなりませんね。 和製英語を実際に英会話で使うと、全く違った意味にとらえられてしまいます。それが重要なコミュニケーションにも影響したりするので注意が必要です。 英語で外国人と話すときは和製英語を使わないようにしましょう。 もしも、会話の途中で相手が不思議そうな顔をしたら、同じような意味の別の単語をいくつか使ってみるとよいです。 そうすれば、「ああそういう意味だったのか!」と、笑い話になったりするのではないでしょうか? もう一つの意味 アナザースカイの意味について、もう少し違った視点から考えてみるのも面白いと思います。 英語のAnotherの意味にある「ほかの」とSkyの意味にある「風土」を合わせてみると、「ほかの土地」という表現にもなるでしょう。 番組ではゲストが、思い出の土地や行ってみたい土地で経験したことや感じたことを紹介しています。 確かに、自分が住んでいる土地(地域)以外の場所に行き、その土地に立ってみるだけでも、今までとは違った感覚を得られます。 言葉も違うし、雰囲気も違います。もちろん、風習だって違います。 今までの風土とはまったく違った風土に身を置くことで、過去に味わったことのない感覚を覚えることになります。 海外旅行などでも同じ経験をすることは多いのではないでしょうか? それが旅行ではなくて長期滞在だったりしたら、更に影響力は強くなると思います。 そうなると、アナザースカイとは「感覚を磨く」という意味になるかもしれませんね。 番組内では、ゲストが海外での経験や体験で学んだことや教訓を披露してもらうことが目的の一つとなっていますね。 人との出会い 更に人生の大きな転換点となった場所には、必ず特別な人との出会いがあります。番組のアナザースカイでは、ゲストに大きな刺激を与えてくれた現地の人たちが紹介されたりします。 誰にでも人生において迷ったり深く悩んだりすることがありますよね。そんなときに、海外で出会った人の一言が目からウロコのように、厚い雲から光が差した気分になれたりします。 それもアナザースカイに含まれる意味にもなるのでないでしょうか?雲が去って晴れ間がやってくれば、青い空が広がります。 それこそまさに「別の空」になりますね。 別の気持ち アナザースカイはそのままの意味ではなくて、気持ちの面での意味もあるでしょう。 自分の中にある固定観念をブチ破ってくれる経験を持つ人も少なくありません。これを英語ではブレークスルー(Break Through)という言葉で使われたりもします。 海外の風土や人と接することで、ゲストが気持の面でも違った自分を発見したのを紹介することも番組の重要な点です。 意味よりも発音が アナザースカイという発音自体も不思議に別世界という雰囲気を感じさせてくれます。 番組的にはアナザーワールドでもよかったと思います。でも、発音からすればアナザースカイのほうが聞いていても心地よいのではないでしょうか? …