アナザースカイⅡ 講談師・神田伯山、世代から世代へ、佐賀、2021.02.12放送

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真打昇進から1年

今回のゲストは、講談師で6代目神田伯山、コロナ前には年間700席をこなすほどの超人気を誇り、将来を託されている。

そのルーツは佐賀。

MCの今田耕司さん、

「真打になって約1年」

※真打昇進は2020年2月11日。

「突然テレビ界に、神田松之亟(まつのじょう)」

※神田松之亟は真打になる前の二つ目時代の名前。

佐賀市、呉服元町

伯山さんの佐賀でのロケは雨。

「雨って時点でテンション下がってますね」

二つ目の頃から何度も佐賀を訪れた。

ON THE ROOF
雑居ビルを改装した多目的施設。

伯山さん、

「アンテナ張ってる佐賀の人が来てくれる感じの(場所)」

「昔は講談だけの独演会とか地方で、ほとんどあり得なかったんですよ」

「人がほとんど集まららない、講談で」

「前座修行とかも、落語家さんと一緒」

落語会はよくあっても、講談だけでの会というのは確かになかったです。それが今、神田伯山さんのお陰で、講談が注目されているのは、本当に凄いことです。筆者は落語が好きで寄席や落語会に良く足を運びました。そこで、講談師が演じるのを観たことは良くあります。(筆者)

プロフィール

六代目 神田 伯山
ろくだいめ かんだ はくざん
1983年6月4日生まれ
本名:古舘 克彦
東京都出身
講談師

2007年11月、3代目神田松鯉に入門
神田 松之丞(かんだ まつのじょう)
2020年2月11日、六代目 神田 伯山を襲名

佐賀城跡

1611年築城、重要無形文化財。

日本の産業革命は佐賀から始まった言われるほど、近代化を積極的に取り入れたのが佐賀藩。

伯山さん、

「鍋島直正(佐賀藩代10代藩主)の凄いのは、海外から大砲持ってきて、皆で研究して日本で作ろう」

「Made in Japanで作るのを目標にしてて、それがなかなか失敗してたんだけど、直正がトップの時にそれが実現した」

佐賀城の320畳の大広間で、

「殿さまが家臣の前で、お正月の挨拶をしたりとか」

「それを想像するだけで楽しくて」

「逆に(大広間に)何にも無いからこそ、想像力が広がりますね」

「講談もそうなんですよ、お客様の想像で物語みたいのを楽しめるんで」

想像力を掻き立てられる、という表現がピッタリという感じです。何もないから色々と考えらるというのは、想像力を楽しむ一番の早道ではないでしょうか?たくさんの情報に埋もれることなく、想像力を磨いていきたいですね。(筆者)

講談は回数が命

伯山さん、

「(お客様の前)30回以上かけないと少なくとも、形になってこないんじゃですかね、何となくね」

「時々でも、その(講談の)世界に入ってるな時ありますよね」

「登場人物が勝手に本来のセリフでないこともしゃべってたりして」

「本来のセリフでない事をしゃべっているから、こっち(自分)も本来のセリフででない受け方をしててとか」

「それが生の楽しさ、芸なんでしょうね」

芸の中に入り込んでしまうと、自分が自分でなくなる瞬間があるのでしょう。数え切れないほどの稽古をすると、そこまで辿り着くことはできないのでしょう。正に、神ががった世界です。(筆者)

持ちネタ

今田さん、

「何本ぐらいのネタを?」

伯山さん、

「150(本)ぐらいですね」

「一話30分くらいで、150本持ってますから、75時間ぐらいですか」

「75時間覚えてるってことですね」

「僕もね、自分でも不思議だなって思いますね、(自分は)記憶力すごい悪いんですよ」

「昨日の晩何食べたか、全然覚えてないんですよ」

今田さん、

「講談で、(頭の中が)パンパンなや」

MCの広瀬アリスさん、

「それ以外は入ってこない」

生活のほとんどを講談のためだけに費やしているからこそ、他の事に興味を持つ必要が無くなるのでしょう。(筆者)

佐賀市、柳町

築100年以上の古い建物を守りながら、新しいことに挑戦している。

和紅茶専門店
紅葉~くれは~

https://creha.net/

※国産の紅茶専門店。

伯山さん、

「和紅茶専門店って、東京にもないですね」

和紅茶を飲んで、味わう講談師から出た言葉が、

「優しい味ですね」

味に敏感ではない神田伯山さんの優しを物語っているような表現です。(筆者)

ルーツは唐津

神田伯山さんのルーツは、イカの町として有名な呼子(よぶこ)。

ルーツであっても一度も行ったことがない場所で、アナザースカイで始め訪れることに。

河太郎(呼子店)

http://www.kawatarou.jp/yobuko/

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唐津城

観光施設として再建(1966年)

ここに先祖がいた。

伯山さん、

「なんかね、帰ってきたなって感じあったんですよ、不思議に」

松雲寺(しょううんじ)

「ここに先祖がいる」

「いつか行こうって、中学生くらいから思ってたんですよ」

「でも、なんか場所も遠いですし、ようやく来れて」

父との約束

伯山さん、

「(先祖が)侍であるってことを父親は誇りに思ってたみたいで」

「(父親が)お前も佐賀の唐津に行ったときに、(墓参りに)行くがいいと」

「ずっとその約束が守れなかったんですけど、ようやく」

※神田伯山さんが小学4年生の時に他界。

今回のアナザースカイでは、伯山さんの家族も同行。2歳の子供と一緒に墓参りをした。

「なんか、考え深かったですね」

「僕は繋がっていくみたいなことが好きなので」

先祖がいなければ今の自分がいないわけです。それを実感できる瞬間を垣間見た気がします。(筆者)

死生観

伯山さん、
「僕もね、親父が早く死んじゃったので、人って死んじゃうなって切なかった、10歳ぐらいのときって」

「自分も死んじゃうんだ、と子供時代に思ったときに」

「死んだとしても、何だかの形で残る職業がいいな、と思ったんですよ」

「死んじゃうんだけど、死んでない、その人が間にいたからこそ次に繋がるみたいな」

「何かそういう職業がいいな、と思ったときにこの(講談)職業を選んだ」

自分がいなくなっても、自分がいたことを残せることは、とても贅沢なことかもしれません。自分がずっとそこに生きることになるのではないでしょうか?人の心に居続けることができる人生を送りたいものです。(筆者)

落語がきっかけ

伯山さん、

「高校2年の時にラジオで落語を知って、頭の中に物語が浮かんだ時に、わあ凄いなこれ」

「立川談志師匠が好きになって、談志師匠が講談好きだったんで、講談も聴きに行こう」

「たまたまラジオ聴いてたとか、漠然と探していたモノに何か出逢った感じはあったんです」

神田伯山さん、高2のときにラジオを聴こうとした行動には、何かがあったに違いありません。そんな出来事は、誰の人生の中に必ずあるはずです。その時の自分の行動を後悔することなく、ずっと宝物のようにして大事したいものです。(筆者)

恩のリレー

伯山さん、

「すごい良い講釈師がいて、その人の代で終わってたら、大した講釈師じゃないんじゃないか」

「師匠に受けた恩を、師匠に返すじゃなくて、下の世代に返す」

「うちの師匠も前の師匠から恩を受けてて、恩を受けていくリレーみたいな感じ」

「次の世代にバトンを渡して、弟子をちゃんと育てるという所で、講釈師としての人生を全うできるんじゃないか」

「講談やってる時が一番楽しいですね、人生で」

神田伯山さんにとっての佐賀は、

「また行きたいなって思った所でした」

見逃したときについて

こちらで、見逃したときにどうすればよいか?を説明しています。

→ アナザースカイの再放送はあるのか?動画で視聴可能!

番組で流れた曲(BGM)

自分のルーツを辿る旅を感じられる曲をご紹介します。

Library Pictures

Kitty, Daisy and Lewis – Honolulu Rock-A-Roll-A.wmv

Patrick Watson – Here Comes The River (Official Video)

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