<アナザースカイⅡ 前田祐二、母の愛、東京都北区、2021.02.05放送>
若者に影響を与える
今回のアナザースカイⅡのゲストは、前田裕二さんです。
MCの今田耕司さん、
「テレビではコメンテーター?」
前田裕二さん、
「スッキリ、で朝」
今田さんが本を紹介。
「メモの魔力、40万部ですか?」

前田さん、
「今日また増刷して41(万部)」
今田さん、
「今年のビジネス書でNO.1なんですよね」
※2019年上半期ベストセラー(トーハン調べ)で、ビジネス書部門で1位(総合9位)
本の影響もあって、20代でメモする子は増えているとのこと。
メモをすることって、意外とできそうで、できないことなので、前田さんの影響はとても大きいのではないでしょうか?(筆者)
プロフィール

前田 裕二
まえだ ゆうじ
1987年6月23日生まれ
東京都出身
3歳の時に父、8歳の時に母を亡くす。
親戚の家に引き取られて育つ。
早稲田大学政治経済学部卒業。
外資系投資銀行のUBS証券株式会社に入社。
2011年からUBS Securities LLC(NY)に勤務。
2015年にSHOWROOM株式会社を起業。
著作家やTVコメンテーターとしても活躍。
ニューヨーク(NY)

今回のアナザースカイは、アメリカ・ニューヨーク。
前田さん、
「2013年にNYを出たから」
※2011年からUBS Securities LLCに勤務
「UBSって銀行で働いていた」
超エリート金融マンだったころから、6年ぶりのニューヨークを訪れた前田さん。
帰国後に起業
帰国後、起業した『SHOWROOM(ショールーム)』は、昨年の動画配信で国内NO.1。
※誰でも生配信できる『仮想ライブ空間』。
→ https://www.showroom-live.com/
今田さん、 「俺も何回かでた、吉本坂(46)で」
→ https://www.showroom-live.com/yoshimotozaka46_hf415
UBS
ニューヨークの街を歩きながら、
「これからNY時代に働いていたUBSに遊ぶに行こうかな」
前田さんが努めていた銀行は、世界最大級、スイスで一番大きな銀行。
今田さん、
「スイス銀行は、ゴルゴがそこしか振り込ませへん」
あのゴルゴ13に出てきた銀行ということで、金融に詳しくない人にも、その規模の大きさだけは分かりますね。(筆者)
前田さん、
「来た時は、絶対ここで一番になるぞ!」
「出るときは、起業して絶対成功するぞ!」
と想っていた。
野心の源

出典:ubs.com
ビルの扉を前に、
「この扉を通るときに、今日も大変だなっと、憂鬱になったことを思い出して」
「そういうのを忘れないようにしようっと」
「特に久々に戻ってくると、全ての思い出が美化されますからね、(それは)良くないなっと想って」
「苦しかったことも、乗り越えてやってきているってことがすごく大事だなと想って」
思い出が美化されることで、自分の過去の苦しみを忘れないように努力する姿勢は、見習わないといけません。(筆者)
エリート中のエリートの中で死力を尽くす。
実際に当時のオフィスに入ると、
「泣きそうになります、あまりに(雰囲気が)一緒で」
今田さん、
「ようロケさせてくれたね」
本当に起業秘密がいっぱいのオフィスを撮影させくれました。
きっと、前田裕二さんの当時の働きぶりが高く評価されているからでしょう。(筆者)
膨大な分析量
UBSでの前田さんは、大量の情報を分析して営業をかけていたとのこと。
前田さん、
「伸びる会社を分析して、株を買ってもらう」
「日本の会社をお勧めする仕事なんで」
分析を記したノートは数百冊に。
中には、1500億ドル(16兆円)の取引についてのメモもある。
前田さん自身も、それを見て、
「1500億ドル、すごくないですか?」
たくさんの案件を抱えていた当時を思い出し、
当時の自分が扱っていた仕事に素直に驚く姿は、爽やかですね。(筆者)
「日本以上に結果で判断される感じがあって、そのシビアさが大変」
「裕二は若いからとか、日本から来ているしとか、全く関係ない!!」
さすがアメリカです。
その人の背景は関係なく、今に注目することで、先を切り拓こうとする精神は、まさにアメリカンドリームの原点ではないでしょうか?(筆者)
当時の資料をみた今田さん、
「すごいね」
MCの広瀬アリスさんも驚く、
「すごい量ですね」
今田さん、
「これだけでも出版できるよ」
「しかもメモがきれい」
「正直、テレビとかで経歴みたけど、ちょっともってるんちゃう!?」
実際のノートやメモの山を見て、今田さんは前田裕二さんを再認識したようです。(筆者)
超厳しい仕事
社内試験があって、それに通らないと、
「隣の人が、ある日突然首になるのをみた」
「段ボールに(荷物)詰めて」
今田さん、
「映画のまんまや」
同僚と再会
苦楽をともにした戦友(同僚)と再会。
子供の話をしたり、お酒を飲んだり。
元同僚が、
「僕らの若いころは自分を犠牲にして、一生懸命働くのが普通だった」
「今の20代は、キャリアの成長でなくて、個人としての成長が重要なんです」
などと話すのをみて、
今田さん、
「世界共通だ」
今の若い人たちは、というのは本当に世界共通の話題なのでしょう。
それにしても、、超過酷なエリート世界では、自分個人のことよりも、仕事でキャリアを積むことが最重要だということが、よくわかりますね。(筆者)
ガッツで異なれ!
前田さん、
「さっきもマット(元同僚)に言われて、(朝5時から深夜1時まで)なんでそんなに仕事をしてるの?」
聴かれたとき、
「世界一のブローカーになるんだ」
「欲望むき出しに、野心むき出しにして、やってたヤツはいないから」
前田さんの持論。
「最近よく、優れるな!異なれ!」
と言っているとのこと。
「投資銀行(UBS)に入って、英語がしゃべれるとか」
「一番金融の知識があるとか、投資の知識が一番あるとか」
「(当時)レースで勝つのは結構難しくて、どう違いを出してていくか?」
っていうと、
「ガッツで異なるしかない!」
ガッツを認めてくれた人
Caston Associates社パートナーの佐々木幸雄さんと再会。
前田さん、
「とても大事なお客様です」
初対面は2011年の社会人2年目の時。
佐々木さんの当時の前田さんに対する印象は?
「2年目だと聞いて、仕事なめてるんじゃないかUBSは?」
と想ったそうです。
ある時、
「なんでそれだけ英語できるわけ?」
と聞いたとき、
「語学学校でバイトして、一銭も使わないで、そこにいる先生から英語をタダで勉強した」
という話を聞いて、
佐々木さんは「負けた~」と想ったそうです。
前田流コミュニケーション
お客さんに対して、圧倒的に想像する。
「日々どんなこと考えて生きているのか?」
「何に喜び、悲しみ、何を感じながら生きているのかな?」
「すっごく想像していた」
だったら、こんな時間にこんな風なメールを送ったらいいかなとか
「大体(夜)8時前にこの人はオフィスでるから、仕事も片付いて、出ようかな今からっていうときに、
そのちょっとした時間に電話かけるように、僕は習慣づけようと想って」
「それを何百人とか、恋人が何百人いるみたいな状態」
佐々木さん曰く、
「あれだけのエネルギーとか熱量とか欲望とかを直球ぶつけられると、やっぱ感動するんだよね」
卓越したコミュニケーション能力を発揮して大口顧客を獲得。
チームリーダーになり、ベストセールス賞に選ばれた。
常に仕事のことではなくて、お客さんという人間のことを考えていたことが、前田さんの業務成績を飛躍的に伸ばした結果に繋がったのではないでしょうか?
仕事をするということは、人を考えることだ、ということを再認識させてくれました。(筆者)
当時、前田さんは、
「ボストン、トロント、NY、フィラデルフィア、シカゴ」
「ほぼ飛行機に、2日に1回ぐらい乗ってたような気がします」
超多忙な毎日を送っていたそうです。
ハイライン(The High Line)
超多忙といっても、一休みする時間もあったようです。
公園で一息することで生気を養った。
空中公園ハイライン

公園でみんなでギターを弾いた。
「仕事で疲れた時とか、友達と来たりとか」
実際にギター弾きながら、ビートルズの『イエスタデー』を歌う。
今田さん、
「上手い」
小学生の頃からギターを弾いていただけあって、とても上手です。
しかも歌も上手いのには驚きです。(筆者)
ビジネスの原点
前田さん、
「小6の時に弾き語りを始めて」
「その弾き語りですごいお金をもらえるようになったのが、
今の自分のビジネスの原点になっているんだけれども」
「父は3歳でいなくて、母や8歳で亡くなっていて、色々転々としていたんですけど」
「引き取ってもらった先で生きていくようになって、
自分でご飯を食べれるようになるって事にすごい当時モチベーションを持って」
「実際に小6のときとかも、本当にお腹減ってたし絶対稼いでやるんだって、煮えたぎってたし」
この話を聞くだけでも、本当に心底から稼ぐことに執念を燃やしていたことが、よくわかります。(筆者)
実際に、当時、路上ライブで半年で10万円ちかく稼いだとのこと。
中学、高校時代はバスケに夢中になりながらも、
「高校生のときはキッチンみたいなバイト、大学生になってから、(バイトの数は)100近い、50は超えてましたね」
バイトで学費を稼いで、早稲田で学び、UBSに入社。
小6で弾き語り、高校・大学でバイトをこなして、その経験がビジネスに繋がっているわけです。
誰もできない貴重な経験をしてきたことで、ユニークな発想によるビジネスを生み出すことができたのでしょう。(筆者)
転換点
みんに伝えるために頑張り、気付いたこととは?
「帰国子女とか、先天的な条件に恵まれて能力の高い人に、負けたくなかった、というのがすごくあって」
「自分の力で、仕事で海外へ行く切符を掴み取って、海外で活躍して」
「海外で成果を出したら、後天的がんばれば何でもできるんだっていうことが、
みんなに伝えられるかなっていう想いでしたね」
これが前田裕二さんの底力の部分なのではないでしょうか?(筆者)
「金融の道を志してから、金融なら絶対ニューヨークだな」
「ウォールストリートで1番になるとか、カッコいいじゃないですか」
ニューヨークでトップの成績を収めた。
「バババッと駆け上がっていって、目標を達成できてっていう時に」
「身内が突然亡くなって」
※前田さんが小さいときに引き取ってもらった家の息子さん。
「9階の自分のデスクで仕事しているときに兄貴から電話がかかってきて」
「それがきっかけでキャリアを変えようと想った」
「死ぬことが運命づけられてるんだったら、自分のミッションに忠実に生きていかなきゃいけないみたいな」
「起業しようと想った感じですかね」
身近な人を失うことが、大きな人生の転換点のきっかけになるのは、よくあることです。
大切な人が、この世からいなくなることの辛さと、その人の想いを内に秘めて生きていくことで、人は信じられない位に成長することは、確かだと想います。(筆者)
起業で味わう苦しさ
DeNAへ転職し、『SHOWROOM』を立ち上げた。
「最初の1年、2年とかって本当に苦しかったし」
「多分NYにいたときの僕からすると、お前、もっとやれ、もっと早く大きくしなさい」
自分から自分に言われる気分だったとのこと。
「当時(NY時代)の自分に負けてんじゃないか?」
自分に勝ちたい気持ちになった。
NYの魅力とは?

今回のロケで、前田さんは、(ニューヨーク)に、もう一回住みたい気持ちになったそうです。
「誰に会っても、夢を語るんですよね」
「みんなモチベーションがすごい高くて」
「当時の僕もそうですし」
人は周囲からの影響を受けるわけですから、夢を追い求めている人たちが集まるNYにいると、自然と夢を持ちたくなるのは、よくわかります。(筆者)
「今この瞬間、何かの夢を叶えようとNYに来ている人も」
「多分一生、10年、20年ずっとここ(NY)にいるわけではないかもしれない」
「刹那的な夢が集まっているって、すごい儚くて美しいなって想いませんか?」
いろんな人の瞬間的な夢を受け止めているこの街って、だからキラキラっとしてるんだなって想って」
「めちゃくちゃ(NYを)好きって想いました」
今回のロケで、UBS当時の前田さんには見えなかったNYが見えたようですね。
きっと気持ちに余裕があるから、見えたのではないでしょうか?(筆者)
「UBSを辞めたときに、世界一の会社作るぞっとめっちゃ想って、この(オフィスビルの)ドア出たなって想ったんですよ」
「そしたら、日本で一定の規模になったら、結構甘えてる自分がいたなって想いました」
「まだまだ、100%中の3%ですって想ってるんですけど、心のどこかで甘えがあるのを、今回、NYに来て感じたんです」

マイナスをひっくり返す
32歳の今、前田裕二さんはNYの人たちから期待されている。
「(みんなが)誇れるような働きをしようと想っている」
短期目標は、
「去年とか動画配信アプリで収益1位とかなったけど、自分が満足できる規模ではない」
「この規模をもっと拡げていく、本は100万部にもっていくってことをちゃんとやり切りたい」
長期目標は、
「世界で戦いたい、これが1番」
「自分がもっともっと成功することで、マイナスを持っている人が、それがマイナスじゃないって事に気付けたらいい」
「マイナスの絶対値が大きい方が、符号ひっくり返したらそのまま大きくなる、ということを証明したいな」
広瀬アリスさん、
「今の刺さりました!マイナスがひっくり返れば大きくなる」
いつになく、広瀬さんの真剣な目つきが、その言葉を物語っているようです。(筆者)
前田さん、
「今回、NYにきて(本を)1000万部って想いました」
前田さんはアナザースカイで、新しい欲望をむき出しにしましたね。(筆者)
印象的な言葉
いつものゲストが言うセリフの後に、加えた言葉が印象的です。
「ここが僕のアナザースカイNYです」
「一生、欲望をむき出しで生きていきたい!」
キッチンが書棚
タイムズスクエア

前田さん、
「ここってほんとめちゃ近所」
「すぐそこのマンションに住んでたんで」
一番上のほうに住んでいた。
「給料を全部使えって、言われてたいた当時」
「お金よりも経験を貯めろって、言われた」
経験=自己投資というわけです。
前田裕二さんが当時経験したことは、本当にお金に変えられないものとなったのではないでしょうか。(筆者)
当時とは違う部屋を見学する。
「全然料理しないから、(キッチン棚に)本を入れていましたね」
成功する人は読書家ばかり、前田裕二さんもその一人ですね。(筆者)
NYで最も懐かしい場所
「家を出て、朝寝不足すぎて」
限界のときそのくぼみで30秒寝る。
家を出て、これやばいってとき、このままじゃ会社へいけないときに、『30秒寝る』と自分に言って休んだ場所がある。
「あれはどんなに口に言っても、誰にも伝わんない」
今回のロケで、くぼみに休んでいる自分を、スマホの待ち受けにした。
今田さん、
「戒めや」
前田さんが常に自分を高めるために、ちょっとしたことにでも、頑張り切ろうとする気持ちが、分かるような気がします。
その気持ちがあった からこそ、成功してきたのでしょう。(筆者)
世界を目指す
今田さん
「今回NYで得たもの」
前田さん、
「煮えたぎる熱量を勝ち取ることができた!」
「例えば(自分のスマホの)ホーム画面みたら、アメリカのアプリばかりで、
日本のアプリがないなって、悔しくて寝れない」
「もうそろそろ、ルールを誰かに作られて、その流れの中でゲームするっていうのを止めたい」
「僕らがルールを作りたい」
「熱量が重要」
最終的には世界を目指すというわけです。
前田裕二さんのエネルギーなら、世界を動かす何かを創造してくれることは間違いないでしょう。
番組で流れた曲(BGM)
前田裕二さんにとって過酷なニューヨーク時代。
番組で流れた中で、ニューヨークらしさを感じられる曲をご紹介します。
Zara Larsson – All the Time
Carly Rae Jepsen – Feels Right
見逃したときについて
こちらで、見逃したときにどうすればよいか?を説明しています。
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This is New York City
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