肩書
モーリー・ロバートソンさんと言えばテレビのコメンテーターなど、ジャーナリストとして知られています。
ところが、本人としてはクラブDJとしての肩書が一番しっくりくるそうです。
ジャーナリストして知られるようになったのは最近のことで、クラブDJのほうがずっと長かかったわけですね。
ただ、クラブDJとしてのイメージがモーリーさんには感じられませんよね。それと、実際は生活のためにジャーナリストとして活動しているのが本音みたいです。(筆者)
生まれはアメリカ
モーリー・ロバートソンさんの父親がアメリカ人で、母親が日本人です。
子供のころはアメリカで育ち、ティーンエイジャーになってからは日本で暮らすようになりました。
流ちょうな日本語を使うので、ラジオのパーソナリティーをしていたころは『森』さんだと思われていたそうです。
モーリーさんはハーバード大学を卒業後、1991年から東京のFM局J-WAVEの番組ナビゲーターとして活躍しました。
番組のタイトルが『Across The View(アクロス・ザ・ビュー)』。
当時からモーリーさんは斬新的なことに取り組むことが好きだったので、それまでにないスタイルの番組を目指していました。
プロフィール

モーリー・ロバートソン
Morley Robertson
1963年1月12日、アメリカ人医師の父と毎日新聞記者の母の間に生まれる。
1988年ハーバード大学卒業。
DJ、ラジオパーソナリティ、ミュージシャン、ジャーナリストなど、多彩な才能の持ち主として活躍中。

ハーバードで学ぶ
モーリーさんがハーバードと東大に同時合格したのが当時の話題になりました。
最初に東大に合格して入学し、その後ハーバードに合格。東大を退学後に、ハーバードに入学しました。
他にもマサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、イエール大学にも合格したそうです。
アメリカの超有名大学にことごとく合格するほど、モーリーさんの頭脳は普通の人とは違っているのでしょうね。(筆者)
ちなみに、「東大を滑ったのが気の毒だから」ということで両親がハーバードを選んでくれたとのこと。
東大はそれだけ難関だったという証拠ですよね。(筆者)
人を見る大学
「アメリカの場合は人をみるのが大学」
とモーリーさんが強調しています。
いきなりモーリーさんが枯山水が話題にして、日本でしかない感性がアメリカの大学受験ではかなり役立ったことを教えてくれました。
それにしても、MCの今田耕司さんが枯山水に感動していましたね。
「モーリーに教えてもらった」
ハーバード大学は、オバマ、ケネディなどの大統領やフェースブックの創設者(マーク・ザッカーバーグ)、ビルゲイツなどのIT業界の先駆者たちなど多くの優秀な人材を輩出してきました。
モーリーさん曰く、
「すごい人たちがハーバード出身」
確かにアメリカでもっとも有名で難関な大学ですから、アメリカ国内だけでなく、全世界から優秀な人材がやってきます。
当然すごい若者たちが集まってくるわけですね。(筆者)
30年ぶりのハーバード

ハーバードスクエアに30年ぶりに戻ったモーリー・ロバートソンさん。
そこでまず語ったのが卒業式の言葉です。
卒業式で牧師さんが説教した内容がとても意味深いものだったそうです。
聖書から引用された内容で、ソドムとゴモラが破壊されてみんな逃げたとき、「振り返るな」と言われたことを引用し、
「振り返ると塩の柱になるぞ」と説教されたそうです。
その意味は、ハーバードを卒業したことをずっと引きずることなく、常に新しいことに挑戦することの大切さを伝えたかったようです。
ハーバード出身というだけで自慢したくなるでしょうし、誇りに思いたくなるでしょう。
でもそれは『塩の柱』でしかないことを教えてくれたわけです。
ハーバード出身という自分にすがって生きることが、自分のためにならないことだと信じるのはとても難しいことだと思いますが・・・。(筆者)
ハーバード大学には皇后陛下の雅子さまも通いました。モーリーさんがいた時期と重なっているそうです。
もしも雅子さまがモーリーさんと出会っていたらどんな会話をしたことでしょう・・・。(筆者)
ハーバード大学は私立大学
エリートたちが集まるハーバードは公立のイメージが強いですが、アメリカマサチューセッツ州ボストン近郊のケンブリッジにある私立大学です。
設立は1636年で、アメリカ最古の大学でもあります。
学生の見分け方
モーリーさん曰く、学生とすれ違うと雰囲気ですぐにわかるそうです。
「学生はTシャツ1枚」
「勉強すると体温が上がるんじゃない???」
大学のあるマサチューセッツ州の冬は氷点下で、夏は30℃くらいになるので、北日本とおなじような気候です。
冬の気温が残っている季節でもTシャツ1枚になる学生がいるわけですから、確かに勉強で熱くなるのでしょう。(筆者)
ハーバード大生の大好物
Emack & Bolio’s

地元のアイスをガッツリ食べるモーリーさん。
MCの広瀬アリスさん、
「生クリームがかかってるんだ」
学生は甘いものが好きなのはどこの国でも同じなんですね。(筆者)
モーリーさんが学生のころ、アイスクリーム店でバイトして、たった1日で腱鞘炎になったそうです。
「他の店員からすごい嫌われて翌日辞めた」
すかさず、MCの今田さん、
「おまえできないだろう!と思われてたにちがいない」
ハーバードの友達は、バイトで議員秘書みたいなことをしていたそうですから、アイスクリーム店のバイトとは全く違った世界です。
他にも、モーリーさんは缶詰工場でバイトしたりしたそうで、
「俺のほうが民の声を知っている」
と自慢したかったみたいですね。
電子音楽と出会い
DJモーリー・ロバートソンの原点がハーバードにあります。
ハーバードの音楽学科で学んだときに電子音楽を知ったとのこと。
この音楽学科では、世界的音楽家として有名なバーンスタインも学んだそうです。
シンセサイザー
「そこにない音を作り出す」
「あのYMOが日本で活躍していた」
坂本龍一氏の場合は、東京芸大で電子音楽を学びました。
当時の最先端の音楽を日米の超一流大学で学んだ人たちがたくさんいたのでしょうね。(筆者)
シンセにはまる
モーリーさんの自宅にもシンセサイザーがあります。
それを使ってDJを披露すると、
MCの今田さんが
「勉強しすぎたらこうなる・・・」
とちょっと冷たい目で言ってました。
それに返答する形で、モーリーさんが
「勉強しすぎて、何がなんだかわからない自分になった」
と正直な感想を述べてましたね。
世界中からやってくるエリートたちと競争しながら勉強するのは、想像を絶するものなのでしょう。
バンド活動
モーリーさんは東大に合格する前の、高岡高校(富山県)のころからバンド活動をしていました。
1981年の18歳の時、東大とハーバードに合格した天才として、日本のテレビに出演。
「赤門ロック」というバンド名で音楽を披露した映像には、テーブルの上に立って歌っているシーンがあり、かなりハチャメチャな感じでした。
今田さんが言う通り、勉強しすぎると普通でなくなるのでしょうね。(筆者)
ハーバードのバンド仲間
当時のバンド仲間との再会。
ボーカルを担当していたデービットさんと会うのは卒業以来だそうです。
デービットさんは卒業後心理学のドクターになったとのこと。
モーリーさん曰く、
「彼はやる気になれば富豪になれた。マーク・ザッカーバーグように」
MCの今田さん、
「日本でも頭がいいやつは変」
「吉本にも東大出がやってきた、でも面白くない」
確かに頭がいいのと、面白いのは関係ないのかもしれません。(筆者)

単位がとれない
音楽学科だけでは単位とれなくて、視覚環境学科で学ぶことになったそうです。
映画『ラ・ラ・ランド』の監督デイミアン・チャゼル氏もこの視覚環境学科で学んだとのこと。
モーリー・ロバートソンさんのハーバード大学 卒業制作
「MORLEY’S ANIMATION FROM 1988」
※光の点滅に十分に注意してください。 画面から十分に目を離し、明るい場所で視聴してください。
モーリーさんはこの学科で学び、1年かけて7分30秒のアニメーション作品を完成させました。
音楽に興味があったモーリーさんにとって、アニメーションはそれほど興味がなかったのかもしれません。
卒業後のモーリーさんの活動をみていると、アニメの話はあまりなかったような気がします。(筆者)
(※筆者がモーリー・ロバートソンさんを知ったきっかけはJ-WAVEです。以来、モーリーさんの活動をことあるごとにチェックするようになりました。そのため、モーリーさんがテレビに出るようになったときは、ある意味衝撃的でした・・・。)
精神的リハビリ
モーリーさんの卒業までの道のりは長く、途中3年間休学しました。
「精神的なリハビリをしてやっとはい出した」
とその時の心境を語っています。
今の学生は?
今の学生もあのときのように追い詰められているのか?
実際に学生を集めて話をすると、
「ラグビーをして発散」
「世界中を旅した」
「子犬に触れ合う」
「アーケードゲーム」
MCの今田さん、
「過酷だ」
MCのアリスさん、
「凄い人たちがいる、次元が違う」
モーリーさんが言うには、
「生き抜くことに自信を身につけている」
のだそうです。
確かに勉強で行くところまで行った学生にとって、「勉強=生き抜く」ことにつながるのだと思います。
日本のメディアで引っ張りだこ
30年前には考えられないこと。
モーリーさん、
「日本社会がリニューアルしようとしている」
「その中で最初の一人になることを求められている」
「言いにくいことは外国人枠でもいい」
「それでも発信することが大事」
モーリーさんの武器は情報を英語で収集することですよね。
外国人枠であっても、日本とアメリカを知り尽くした天才の意見は、きっと日本に衝撃を与えてくれるでことしょう。(筆者)
「日本でも若い世代に背景を含めて伝えていきたい」
「ハーバードは、ムーバー&シェーカー」
「マーク・ザッカーバーグはネットを変えた」
「オバマは黒人で大統領」
MCの今田さん、
「モーリーさんの本当にやりたいことは?」
モーリーさん、
「仕組みを変えたい」
思い出の味
Cafe Pamplona

ハーバードにいたころ数百回と訪れた店。


冷たいスープとプリンで思い出す青春時代。
モーリーさんのアナザースカイとは?
「ハーバードは生き抜いてよかった場所」
「思い通りにならないことを学習する場所」
世界中のエリートたちが集まる場所で学んだことは、モーリー・ロバートソンの原点になっているようです。(筆者)
見逃したときについて
モーリー・ロバートソンさんの放送を見逃しても大丈夫!!
コチラで見逃したときについて説明してあります。
→ アナザースカイの再放送はあるのか?
The Harvard College Mission of Discovery
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オフィス・モーリー / モーリー・ロバートソン公式サイト
http://officemorley.com/