今注目の人
今回のアナザースカイでは、天才、異才で注目されている、成田悠輔さんの登場です。
その成田さんは、アメリカのイェール大学助教授としてコネチカット州のニュー・ヘイブン市に暮らしています。
イェール大学は、アメリカのアイビー・リーグ8校の中の1校で、1701年に創設された歴史ある大学です。

https://www.yale.edu/about-yale
地味な仕事
人とのコミュニケーションを避けることを優先してきた成田さん、その仕事は地味なもので、イェール大学に来る前、ボストンにいた頃は、週に120〜130時間もパソコンで仕事をしていたとのこと。
一方で、その仕事から生まれた物は、国の政策やあらゆるネットサービスに使われていて、私たちの生活を充実したものにしてくれています。
メガネの成田さん
メガネのイメージが強烈ということもあり、かけているメガネはテレビやマスコミ向けだと思っていたら、実は普段でも同じメガネをかけているとのこと。
最近は目立つのでマスクをかけているそうですが、それもあまり意味がないですね。
プロフィール
成田 悠輔
なりた ゆうすけ
1985年生まれ
東京都出身
麻布中学校・高等学校から一浪して東大に合格、東大経済学部を主席で卒業。
ページングされた街

イェール大学があるニュー・ヘイブン市には、見るからに古い建物が並んでいるようです。
ところが、新しく建てたものをわざと古く見せるようにしているとのこと。
成田さん曰く、
「新しい建物も古くみせる」
「歴史があるのが価値の源泉」
「大学は歴史で価値を作り出す」
そして、高い授業料を払わせるためだそうです。
ヴィーガン文化の原点
このニュー・ヘイブンには、半世紀前からヴィーガン(完全菜食主義者)のカフェ兼レストランがあって、東海岸のヴィーガン文化を広めた場所としても有名とのことです。
Claire’s corner copia

https://www.clairescornercopia.com/
店内で葉巻が吸える唯一のお店
OWL Shop(ふくろうの店)
アメリカの禁酒法が廃止された翌年、1934年から営業している貴重なお店です。

https://owlshopcigars.com/https://owlshopcigars.com/
じっとしていられない
成田さんは自分のことを「多動症っぽい感じ」と言っています。
「座っていられない」
「人と食事していても、突然消えたりして、辛くなるとそのまま帰ったりする」
とのこと。
「一番合う場所は自宅の布団の中」
だそうです。
でも、成田さんには妻がいて、日本に暮らしているとのことなので、全くの孤独という訳ではないようですね。
仕事への考え方
成田さんが10代の頃、お父さんが社会人として振る舞うのが辛くて失踪したとのこと。
その体験から、
「自分もそうなるだろうという予感があった」
「だったら、初めから逸脱したほうが楽」
「流れで今の仕事に就いた」
やっぱりドライな性格!?
コネチカット州に来る前、ボストンで仕事に没頭していた時、週に120〜130時間もパソコンで仕事をして、呼吸が出来なくなり、肺炎みたいになったこともあったそうです。
成田さん曰く、
「研究は報われない」
「感謝されることもない」
「好きとか、興味がないとできない」
一方で、
「楽に褒めてらえることばかりだと、多分、人類は崩壊する」
「報われないことをやる人たちがどれくらいいるかで、世の中が進歩する」
意外にも、成田さんが考えていることの中には、ウェットな部分がその根底に流れているようです。
「人と関わるのが苦手だったからこそ、人のことを理解したい気持ちが裏側にある」
ドライな性格と自覚しながらも、向かっている先には”人がたくさんいる場所”というのが、成田さんの未来のようです。