有名人
MCの今田耕司さん、
「アリスちゃんは、もう(ニコライさんを)ご存じ?」
MCの広瀬アリスさん、
「もちろんです」
今田さん、
「俺はね、作ってるものは知ってたね」
「結構ね、百貨店のメンズ館に置いてたりとかして、多分女性に(お花を)プレゼントするのにピッタリなの」
女性が喜びそうなお花がメンズ館にあれば、つい買いたくなるのでしょう。(筆者)
プロフィール
ニコライ・バーグマン
Nikolai Bergmann
1976年6月12日
デンマーク出身
フラワーアーティスト
16歳から3年間、デンマークのフラワーデザインとビジネスの学校へ通う。
デンマークで花の専門資格を取得。
卒業旅行で日本を訪れる。
1998年に再来日し、フラワーショップで働き始め、2005年に自分のお店を開く。
国内11店舗、海外3店舗。
https://www.nicolaibergmann.com/
フラワーボックス
ニコライ・バーグマンさんといえば、フラワーボックス。
年齢、性別を問わずに、人を魅了するフラワーボックスはニコライさんの代表作です。
北欧で生まれた美意識で、名声は世界中で認められている。
今田さん、
「毎週見ている方は、今日ちょっと違和感あったと思うけど」
「ダメもとでね、スタジオのセットをやってみませんか?って言うたら」
「めちゃくちゃ本気でやってくれたんや」
ニコライさん曰く、
「ミニ作品展」
お願いされたら、NOと言わないところが、ニコライ・バーグマンさんの魅力なのではないでしょうか?日本人よりも、日本人的な方です。デンマークというアナザースカイからやってきた日本人らしい方です。(筆者)
スタジオ作品のテーマは?
ニコライさん、
「テーマは和と洋」
「日本の伝統ある器を使って」
広瀬さん、
「全体でどれくらい時間がかかったんですか?」
ニコライさん、
「3、4日ぐらいで、4、5名ぐらいかかりますね」
今田さん、
「生花なんですよね、何日ぐらいもつんですか?」
ニコライさん、
「マックスで4日間しかなくて、準備期間が3日間あって、1週間が限界ですよね」
わずか4日のために精魂かけて作り上げるというのは、ある意味、一期一会なのかもしれません。(筆者)
太宰府天満宮
ニコライさん、
「20回は絶対来た事あると、思いますけどね」
「一番最初にきた時に、こんな長い付き合いにならないと思ったんですけども、素晴らしい場所」
宮司さんがお出迎え
第39代宮司、西高辻信良氏。
2019年、40代目の西高辻信宏氏に宮司の職を継いだ。
今田さん、
「菅原道真の子孫なんですよ!」
信良氏が太鼓橋を紹介。
「過去、現在、未来という橋になって、過去もいろんな上り坂があって下り坂がある」
「今立っている位置はフラット(平)ですけど、未来も登坂があって、下り坂があるだろうと」
「ですから過去も転んじゃいけませんし、転ばないように皆さん渡って頂かなければ」
「そして、この池は心字池(しんちがいけ)っていう池で、『心』という字、だからこの太鼓橋を渡ることによってお清めができる」

出典:Google
「そして最終的に正面のご本殿にお参りするっていう作りになっています」
宮司さんに直接ご案内して頂くと、普通に歩いている時には感じられない荘厳さがあるのではないでしょうか?贅沢です。(筆者)
ソーシャルディスタンスで
手水舎は流しっぱなしで、ひしゃくを使わない。
今田さん、
「ね、(普段は)ここなんて人だらけですからね」
時節柄、人が少ない、今こそ、フラワーアーティストにできることを考える。
神様に近い場所
宮司さん、
「(本殿が)この形になって約420年」
「普通の神社はご本殿があって、皆さんが拝む所の拝殿がありますね」
「ここ(太宰府天満宮)はご本殿しかないんです、つまり日本で一番神様に近い神社なんです」
飛梅
宮司さん、
「こちらがご神木の飛梅で、道真公が亡くなられた後に京都から一夜のうちに飛んできた、と伝えられるのが、この梅の木で」
「梅の木っていうのは、中国から最初に入ってきたとき、『好文木(こうもんぼく)』とか、学問を好む木と言われています」
「天神様が梅をとても愛してらっしゃった」
「好文木」と言われていた梅の木が太宰府天満宮のご神木なのも、学問との縁が深いというのがよく分かります。「好文木」という名を初めて聴きました。アナザースカイはとても勉強になります。(筆者)
出会いは2014年
6年前(2014年)、ニコライさんが福岡で講演をしたのがきっかけで、宮司さんに会った。
ニコライさん、
「次の日に初めて太宰府天満宮に」
「本当にもう一発で(神社に)フォーリンラブみたいな感じだったんです」
今田さん、
「日本人が行っても、太宰府天満宮はちょっと、うわこんなに大きいのとか!」
ニコライさん、
「そこであまりにも印象的で、『ここで展示できませんか?』みたいなことを言っちゃったと思うんだけど」
ニコライ・バーグマンさんにとって、太宰府天満宮との出会いは、衝撃的なものだったのがフィーリンラブという表現からしても、日本のアナザースカイになったわけですね。(筆者)
最大規模の個展
太宰府天満宮を含む個展はニコライ・バーグマンさんにとって最大規模となった。
2018年、4会場で2万人が来場した。
・太宰府天満宮
・志賀海神社
・宝満宮竈門神社
・柳川藩主立花邸 御花
ニコライさん、
「個展は(太宰府天満宮で)3回もやったんですね。2年おきで3回もやって」
志賀海神社


出典:http://www.shikaumi-jinja.jp/
宝満宮竈門(かまど)神社
竈門神社は太宰府天満宮の宮司が兼務。

お守り授与所は人気デザイナーWonderwall 片山正道氏がデザイン。

漫画「鬼滅の刃」竈門炭治郎の影響で多くのファンが訪れる。
※非公式
今田さん、
「聖地になってんねんて」
広瀬さん、
「じゃ、行かなっ!」
今田さん、
「福岡出身の方なんですね(鬼滅の刃の)作者の方は」
「太宰府天満宮の中の鬼門があって、そこから鬼が入らないように、その方角に(竈門神社が)守っているので、ちょっと繋がるんですよね」
※あくまでの推測。
「鬼滅の刃」ファンにとっては非公式の方が、余計に惹きつけられるものがあるのではないでしょうか?これもまたアナザースカイなのかもしれませんね。漫画好きの広瀬アリスさんも行きたそうです。(筆者)
柳川藩主立花邸 御花(おはな)

個展は無料公開で
一部を除き、太宰府での個展は無料にした。
その理由とは?
ニコライさん、
「最初、日本に来た時に、伝統の建物だったり、屏風だったり、着物だったり」
「日本人はどんなにそれがそれが特別か、ということを普通の毎日の中であまり考えてないと思うんですよね」
「日本は長いんだけど、仕事し始めたときにずっと忙しくて、ずっと仕事を頑張ったりして、いろんな伝統の部分とかしばらく忘れてて」
「それで最初に太宰府に展示したときに、あ、そういえば私はそこ(日本の伝統)から色をピックアップしたな、そういうインスピレーションはここから頂きました」
「というのを初めて自分が理解できたんじゃないかな!?」
「だから太宰府とのコネクションが深いというか、いつも好きでやってるんでね」
日本にやってきた頃の感性を思い起こさせてくれたのが、太宰府天満宮で最初に個展をしたことだったというわけです。その事に感謝して、その後の太宰府での個展も無料にしたというのは、ニコライ・バーグマンさんにとっては、アナザースカイ出演にも繋がったのではないでしょうか?(筆者)
日本のDNA
ニコライさんがフラワーボックスを発表してから20年。
ニコライさん、
「初めて日本に来て、色々やってきてどんどん成長して、自分のビジネスを作って、こういう風になると思いませんでしたけども」
「本当に日本のおもてなしであったり、道中で出会った人であったり、色んなところからインスピレーションもらって」
「日本の伝統とDNAは(作品の中に)入ってますから、フィロソフィーは日本は50%以上入ってるとは思うんですけれども」
日本から海外へ
デンマークでの出店は、日本から遅れて9年目に。
ニコライさん、
「地元のデンマークは日本で9年目やって、初めて(出店)やったんで」
今田さん、
「日本で生まれて、海外へ逆に」
ニコライさん、
「日本のフラワーデザイナーがやってるってイメージなんですよ、海外も」
海外では日本人がお店を開いているというイメージが出来上がっているほど、ニコライ・バーグマンさんは日本人よりも日本人のようになっているのでしょう。(筆者)
伝統とモダン
ニコライさん、
「(太宰府天満宮は)伝統とモダンがとても上手に融合されているので、そういう意味では自分が作っているフラワーデザインと、似てるんではないかな?と思います」
少年時代
ニコライさんの少年時代は、花の卸しの父親とヨーロッパを歩いた。
父親に連れられてヨーロッパ各地で見たものが、ずっとイメージとして残り、そこに日本の伝統が混ざりあって、感性が磨かれてきたことが、ニコライ・バーグマンさんの宝物となっています。(筆者)
感謝を込めて
ニコライが作品のベースから手作り。
太宰府バーガーを食べて、太宰府天満宮のみなさんのために動いた。
朝から晩まで働く。
広瀬さんが通常の展示会について質問。
ニコライさん、
「通常の展示会は、100点以上作っているので」
広瀬さん、
「大きな規模になるとスタッフさんて(何人)?」
ニコライさん、
「東京のスタッフが30何名で、ボランティアが100人超えてますね」
「ギリギリ準備して、4日間で見せている」
広瀬さん、
「2年に一度、(太宰府天満宮で)個展を開かれているということで、ちょうど今年は開催されるんですか?」
ニコライさん、
「今年は残念ながら、あれなんですけれども)
「来年の春に今予定してるんですけども」
今田さん、
「春にはね、色んなことがね」
今年は特別な年なので、来年の春には普通の暮らしができるようになってくれればいいのですが・・・。アナザースカイも海外ロケをどんどんしてほしいです。(筆者)
作業場は太宰府天満宮の中
力士の宿泊場所で寝泊りして作業する。
手水舎に花を活ける。
誰のために
ニコライさん、
「残念ながらコロナがあって、ガッカリした気持ちで」
「だから今回、私の気持ちを伝えたかったっていうのがあるんですけど」
「今までは太宰府のスタッフのための作品を作ったことが一回もないんですけども、(今回は)気持ちを込めてっていう作品だったんですよね」
宮司さん、
「ニコライさんと(ニコライさんの)スタッフのみなさん、そして私どもの天満宮で、一緒になったものを作るから」
「決して場所を貸してるんではない、一緒に取り組んで、みんなで一つの物を作り上げよう」
「だから全然ニコライさんと一緒にコラボレーションして、展覧会をするのに違和感はなかったです」
ニコライさん、
「本当にそういう形になってとっても嬉しいんですよね」
今田さん、
「でも、この期間中じゃないと絶対できないすもんね(スタッフのために)」
太宰府天満宮のみなさんの協力があって、今まで展覧会をできた訳ですから、それに対して感謝の気持ちを表現するのに、花を飾るというのは最高です。
天満宮のみなさんにとっても、すばらしい体験になったことは、アナザースカイがあったからもしれませんね。(筆者)
自己採点は70点
ニコライさん、
「いつも点数をあげるのがは、特に自分には厳しいんですけれども」
「70点かな」
「常に乗り越えたいっていうのがあったりして、そこは大事だと思いますけど」
竹と楠、赤をテーマ太宰府天満宮をフラワーボックスを作った。
宮司さん、
「日本人っていうのは見えないものを大切にする民族だと」
「おもてなしにしても、感謝にしても、絆にしても」
「見えないものを感じて、それを具現化していくっていうのが、ニコライさんじゃないかな」
日本人が普段気付かないことに対して、外国人のニコライ・バーグマンさんが敏感になる部分は、ある意味では鏡なのかもしれません。(筆者)
止まらない22年間
ニコライさん、
「本当に、22年間でまったく止まってないんですよ」
「常に常に次の年がさらに何か面白い事があった」
「もちろん私にとってもこのコロナ中に、めっちゃ暗い部分もたくさんあったんですけれども」
「やっぱり常に気持ちとしては前向き」
「風が(正面から)いっぱい来ても、いっぱい走っていくしかないかなって思いますね」
「色々やってみたいですよね」
今田さん、
「半端ない映えでしたね」
「宮司さんも言ってましたけど、目に見えないものを大切にする」
「ああ、確かにそうだなって」
ニコライさん、
「やっぱりいろんな国を見てるんですけど、日本の1番プライドを持ってもいいかな、と思っているのは」
「おもてなし、だと思うんですよ」
太宰府天満宮はニコライさんにとって、
「インスピレーションをリニューアルする場所」
見えないおもてなしを感じてくれる外国人がいるというのは、それだけ日本人の精神がすばらしいものであることを再認識させてくれました。ニコライ・バーグマンさんに感謝です。(筆者)
番組で流れた曲(BGM)
番組の中で流れた新鮮な気分になれる曲をご紹介します。
Kygo – Could You Love Me w/ Dreamlab
Galantis – Holy Water
[.que] – fluttering
AJR – Netflix Trip
見逃したときについて
こちらで、見逃したときにどうすればよいか?を説明しています。
関連記事
→ アナザースカイⅡ 今田美桜、沖縄で福岡を振り返る、2019.05.31放送
→ アナザースカイⅡ 前田裕二 ニューヨーク、 優れるな!異なれ! 2019.11.29放送
→ アナザースカイⅡ 松岡茉優、レンブラントに惚れる、オランダ、2019.09.27放送